合坪(読み)あいつぼ

世界大百科事典 第2版の解説

あいつぼ【合坪】

〈相坪〉とも書き,〈合(相)坪付〉ともいった。古代末・中世初期,条里制の施行された地域において,1坪(1町)のなかに課役を負わされた田地(免田)がある場合,その残りの部分(免田が1段なら残りの9段)を合坪といい,その部分にも課役が拡大されることがあった。大和興福寺領の進官免田に典型的にみられた方法で,合坪になった作人も〈一味同心〉して課役を務めるのが,〈進官領の習〉であり〈当国平均の習〉とされた。これは進官免田に当てられる田地(公田)の方付(坪付=場所指定)が固定していない,いわゆる浮免(田)の段階における方式であり,条里制が存在する地域で,坪がたんなる区画でなく,耕営や賦課の基準とされたことと密接な関係がある。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

今日のキーワード

ゲーム障害

オンラインゲームなどへの過度な依存により日常生活に支障をきたす疾病。インターネットやスマートフォンの普及でオンラインゲームなどに過度に依存する問題が世界各地で指摘されていることを受け、世界保健機関(W...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android