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坪付 つぼつけ

大辞林 第三版の解説

つぼつけ【坪付】

古代・中世、田地の所在地・面積・状況などを記した帳簿。律令制下では国司から太政官に、荘園では荘官から荘園領主に提出された。戦国時代には、大名が家臣に与えた知行目録をいった。坪付帳。

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世界大百科事典 第2版の解説

つぼつけ【坪付】

〈つぼづけ〉とも読む。〈坪〉とは条里制における区画・面積の単位であるが,田地所在地と面積をこの条里の坪によって帳簿上に記載すること,およびその帳簿そのものを〈坪付〉という。律令国家は,租税賦課のために,損田や不堪佃田(ふかんでんでん)の数を調査記載した帳簿=坪付帳国司に提出させた。そして必要に応じて使者が派遣されたが,基本的にはこの帳簿によって租税の減免がなされ租税額が決定された。平安時代には,私的土地所有と荘園制が目覚ましい発展を遂げるが,その私領や荘園の田地の所在地も条里の坪付によって示された。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

坪付
つぼつけ

「つぼづけ」ともよむ。田地の所在地とその田数などを、条里(じょうり)制(一里を36等分したものが坪で、一の坪、二の坪と数字を付けて36の坪まである。一坪の面積は一町)の坪によって記載すること、および記載した帳簿そのものをいう。律令(りつりょう)国家は、坪ごとに損田や不堪佃田(ふかんでんでん)の数などを調査してその結果を記入した帳簿、すなわち坪付帳を国司(こくし)から太政官(だいじょうかん)に提出させ、それによって貢租課税の減免を行った。また平安時代には、荘園(しょうえん)や私領に属する田地も、条里坪付によってその所在地が示された。平安時代後期以降の荘園・公領制下においても、坪ごとに損田を書き上げた坪付注文が荘官によって作成されて、荘園領主は提出された坪付注文によって、その年の年貢額を決めた。なお戦国時代になると、大名が家臣に知行(ちぎょう)地として与えた所領の所在地などを書き上げた目録をも意味するようになった。[黒田日出男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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