吉永記(読み)よしながき

日本歴史地名大系 「吉永記」の解説

吉永記
よしながき

一冊 著者不明

成立 年代不明

写本 大田市物部神社・島根県立図書館

解説 寛永二〇年から天和二年までの四〇年間、石見国吉永で一万石を領した加藤氏の同地での事績を記した史料。加藤氏はもと会津四二万石を領していたが、御家騒動によって一万石に減封となり、石見へ下った。本書には家臣名、館普請のこと、藩役人・家中家数、町屋のこと、藩主参勤、家臣の逸話などを載せ、吉永藩を知る好史料。天和二年の加藤氏転封後、土江自仙の記憶と書状で編纂されたと伝える。ほかに「石見国吉永乱記」なる書があり、著者・成立年は不明であるが、「吉永記」では簡略となっている会津での騒動について詳述される。写本が島根県立図書館にある。

活字本 「新修島根県史」史料篇3近世(下)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む