吉王丸村(読み)よしおうまるむら

日本歴史地名大系 「吉王丸村」の解説

吉王丸村
よしおうまるむら

[現在地名]千丁町吉王丸

外牟田ほかむた村の南にある広大な水田地帯。現千丁町のなかでは早い時期の開発とされている。貞和三年(一三四七)九月一二日の少弐頼尚預ケ状(相良家文書)によると、「萩原城料所」として八代庄内の田地一〇〇余町が相良定頼に預け置かれており、八代庄太田おおた郷内「吉王丸村内田地壱町」とみえる。「八代日記」永禄元年(一五五八)五月四日条に「尺迦院惣山領吉王丸」とある。慶長国絵図に村名がみえ、正保郷帳に田方一千九七石六斗余・畠方二七石五斗余とある。高田手永に属し、「国誌」に「里俗北吉王丸村ト云」とあり、上・下・南・舟津・松見堂・石橋などの小村を記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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