吉田口留番所跡(読み)よしだぐちどめばんしよあと

日本歴史地名大系 「吉田口留番所跡」の解説

吉田口留番所跡
よしだぐちどめばんしよあと

[現在地名]長野市吉田

吉田村中央西寄り、北国脇往還北側にある。寛永年中(一六二四―四四)松代藩真田氏が初めて設置した番所。寛永二年、真田信之が金井善兵衛に対し、領内口留番衆のことを取り締まらせた出浦半平等連署状(金井文書)に「里山中御口留之者、其方ニ被仰付候間、無断御番所堅可被仰付候者也」とある。吉田は北国脇往還が飯山いいやま道及び長沼ながぬま道と布野ふの渡を経て須坂すざか(現須坂市)へ至るなど、松代領から他領へ通ずる諸道の分岐するところであり、越後筋・飯山筋あるいは上州筋から善光寺ぜんこうじ町への関門にあたっていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android