吉草根(読み)きっそうこん

精選版 日本国語大辞典 「吉草根」の意味・読み・例文・類語

きっそう‐こん キッサウ‥【吉草根】

〘名〙 カノコソウ根茎をかわかした、褐色芳香苦味を有する生薬ヒステリー神経衰弱などの鎮静剤として用いられる。纈草根(けっそうこん)

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デジタル大辞泉 「吉草根」の意味・読み・例文・類語

きっそう‐こん〔キツサウ‐〕【吉草根】

カノコソウの根・根茎を乾燥させたもの。鎮静鎮痙ちんけい薬とする。纈草けっそう根。

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世界大百科事典(旧版)内の吉草根の言及

【カノコソウ(鹿子草)】より

…特有の香りがあり,観賞用や薬用として栽培される。根には8%の精油が含まれ,吉草根(きつそうこん)と呼び,日本ではヨーロッパのワレリアナ根の代用品とする。精油は種々のセスキテルペンおよびモノテルペンを含み,特有の臭気があり,精神不安定やヒステリーの鎮静薬として用いられる。…

※「吉草根」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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