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神経衰弱 しんけいすいじゃく neurasthenia

翻訳|neurasthenia

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

神経衰弱
しんけいすいじゃく
neurasthenia

アメリカの医師 G.M.ビアードが 1880年に初めて用いた用語。疲労感,頭痛,頭重感,不眠,肩凝り,耳鳴りめまい,手指や眼瞼 (まぶた) の振戦,知覚過敏,注意力散漫,記憶力減退,焦燥感などの症候群で,脳動脈硬化性の精神障害として現れることもある。

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デジタル大辞泉の解説

しんけい‐すいじゃく【神経衰弱】

身体的、精神的な過労によって、注意集中困難・疲労感・焦燥感(しょうそうかん)など、さまざまな自覚症状を訴える状態。かつてはノイローゼの訳語としてよく使われた。
トランプゲームの一。カードを伏せて一面に並べ、同じ数字のカードに当たるように2枚ずつめくっていくもの。

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百科事典マイペディアの解説

神経衰弱【しんけいすいじゃく】

心身の過労などにより,刺激に対して過度の消耗感が共存する状態。ふつう神経質が体質性であるのと異なり,獲得性のものとされるが厳密な区別はない。主症状は精神作業力低下,注意・思考の散漫,記銘減弱感,決断力低下,焦燥感,疲労感,脱力感,不安感,不眠,食欲減退,手指の震えなど。
→関連項目眼精疲労心神耗弱振顫頻尿

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栄養・生化学辞典の解説

神経衰弱

 自律神経症状を主症状とするノイローゼ的な障害で器質的症状はないもの.休息により回復する.

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世界大百科事典 第2版の解説

しんけいすいじゃく【神経衰弱 neurasthenia】

1880年にアメリカの神経科医ビアードG.M.Beardによって提唱された概念で,当初は心身の過労による神経系の疲労によると考えられ,刺激性衰弱irritable weaknessと呼ばれた。しかし,その後,戦線などの不眠不休の状態にある人に必ずしもみられないこと,心身の休養によっても回復するとは限らないことなどから,むしろ過労そのものよりも,その人の置かれた状況と素質ないし性格とのかね合いで生じるものと考えられ,神経症の一型とされた。

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大辞林 第三版の解説

しんけいすいじゃく【神経衰弱】

神経症の一。心身の消耗により活動の意欲・能率が低下し、神経が過敏になっている状態。疲労感・頭痛・不眠などを伴う。精神衰弱。
トランプ遊びの一。カードを裏返して並べ、二枚(あるいは四枚)めくって同じ数のカードが出ると自分のものとし、その獲得数を競う。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

神経衰弱
しんけいすいじゃく
neurasthenia

第二次世界大戦前、現在普及している「ノイローゼ」という呼称のように、精神障害を代表する俗称として親しまれていた用語。本来は、1869年アメリカの医師ビアードGeorge Miller Beard(1839―83)の提唱になるもので、学問的には世界保健機関WHO)の国際疾病分類第9版(ICD‐9。1975年承認、78年出版)では神経症のなかに重要な位置で分類されていたが、1990年に承認(1992年出版)された同分類第10版(ICD‐10)では「その他の神経症性障害」のなかに小さく残されている。つまり、今日では世界的に精神科医の間ではあまり使われなくなっている。しかし、中国などでは今もなお重要な診断名とされている。民族や文化のちがいによって精神障害の症状のあらわれ方や疾病観のちがいがあることを示している。心身の過労による中枢神経系の刺激性衰弱の状態とされ、疲労感、頭重、頭痛、過敏、不眠、集中力低下、抑うつ感などの症状が特徴である。今日では他の病名、とくにうつ病と診断されることが多い。それは、うつ症状を中心症状と理解される場合が多くなったことによる。[西園昌久]

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世界大百科事典内の神経衰弱の言及

【現実神経症】より

…彼は神経症を現実神経症と精神神経症とに区別したが,小児期からの心理的葛藤ではなく,現実の性的活動が不適切なことによる生理的緊張の集積の結果,自律神経症状や情動障害を呈する一群があると考え,それを現実神経症とした。これには神経衰弱と不安神経症が含まれ,神経衰弱は過剰な性活動のため,不安神経症は性的興奮が十分に発散されないための中毒と考えられ,のちに心気症もこれに加えられた。これに対し,精神神経症には転換ヒステリー,不安ヒステリー,強迫神経症が含まれ,これらは性衝動をめぐる葛藤に起因するものであり,性衝動の発達段階と抑制機制とによって象徴的な症状が形成されると理解された。…

【神経症】より

…不眠,食欲不振,動悸などの身体症状を伴うこともある。(6)神経衰弱 持続的な緊張や葛藤による疲労感を主症状とする。疲労感,注意集中困難,焦燥感,記憶力低下,精神作業能力の低下などの精神症状と,不眠,頭痛,食欲不振,振戦などの身体症状からなる。…

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