名舟村(読み)なぶねむら

日本歴史地名大系 「名舟村」の解説

名舟村
なぶねむら

[現在地名]輪島市名舟町

野田のだ村の東、名舟海岸と後背山地に立地。近世には沖合ななッ島・舳倉へぐら島を領有。正保郷帳に村名がみえ、高二〇六石余、田方一二町余・畑方一町六反余。承応三年(一六五四)の村御印の高二一四石余、免七ツ八歩(能登奥両郡収納帳)。寛文一〇年(一六七〇)の村御印の高二二二石、免七ツ、小物成は山役一六〇匁、外海船櫂役九八匁(ほかに一四七匁は退転)、猟船櫂役一六五匁(うち二〇匁出来)、島役六〇匁、地国并他国入猟役一二匁(出来)であった(三箇国高物成帳)。島役は七ッ島・舳倉島での猟に対して課され、初め一一八匁余であったが、海士あま町住民の入猟が増え、寛永一一年(一六三四)から海士町が半役を負担した(「小物成指上帳」上梶文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android