名越谷村
なごしたにむら
[現在地名]砥用町名越谷
東は古閑村・北村、西は打越峠を経て上益城郡東寒野村(現甲佐町)、南は下田村、北は鎌倉山(三七〇・九メートル)を境に上益城郡安平村(現甲佐町)と接する。四方を山々に囲まれ起伏に富むが、比較的田地は開ける。天神川の上流域で、幾本かの流れが村の中央付近で合流する。慶長国絵図に「名越谷」とみえ、正保郷帳によると高四九六石一斗余、うち田方二八三石五斗余・畠方二一二石五斗余。砥用手永に属し、「国誌」には、小村として古閑(古閑原)・クニ下レ(国下)・下坂・筒井野・立(太刀)・松尾・高江・大野・宮前などが列挙される。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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