ご‐しゅゆ【呉茱萸】
〘名〙
ミカン科の落葉小高木。
中国の中南部
原産で、
日本にも古くから伝わり薬用に栽植される。幹は、高さ三~五メートルで全体に
褐色の軟毛を
密生。葉は
奇数羽状複葉で、ふつう七~九枚の
小葉からなる。各小葉は対生し、長さ一〇センチメートルぐらいの
楕円形で先は鋭くとがる。
雌雄異株。
初夏、枝先に黄緑白色の小さな五弁花を円錐状に密生する。
果実は径約一センチメートルの
球形で紫紅色に熟し、
健胃、駆風、
利尿薬にする。漢名、呉茱萸。かわはじかみ。からはじかみ。いたちき。にせごしゅゆ。
▼ごしゅゆの花《季・夏》 〔色葉字類抄(1177‐81)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「呉茱萸」の意味・読み・例文・類語
ご‐しゅゆ【呉×茱×萸】
ミカン科の落葉小高木。葉は7枚または9枚の小葉からなる羽状複葉。雌雄異株。初夏、緑白色の小花が集まって咲く。赤い実は漢方薬として頭痛・嘔吐に用いられる。中国の原産で、日本には享保年間(1716~1736)に渡来。《季 花=夏》
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ごしゅゆ【呉茱萸】
漢方薬に用いる生薬(しょうやく)の一つ。ミカン科ゴシュユの果実を乾燥したもの。鎮痛、利尿、健胃、体温を上げるといった作用がある。頭痛、嘔吐(おうと)、悪心(おしん)に効く呉茱萸湯(とう)、冷え症、慢性頭痛、神経痛に効く当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)などに含まれる。
出典 講談社漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典について 情報
呉茱萸 (ゴシュユ・カワハジカミ;ニセゴシュユ)
学名:Evodia rutaecarpa
植物。ミカン科の落葉低木・小高木,園芸植物,薬用植物
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報