改訂新版 世界大百科事典 「后土祠」の意味・わかりやすい解説 后土祠 (こうどし)hòu tǔ cí 中国で大地をまつるやしろをいう。后土は皇天に対する語で,地祇(ちぎ),皇地祇ともいう。天と地のまつり(郊祀(こうし))と祖先のまつり(宗廟(そうびよう))とは旧体制の中国において最重要の国家祭祀であった。后土のまつりも古代から行われたが,長らく欠けたままになっていたので,漢の武帝は山西省の汾陰(ふんいん)に后土祠を建てて復活させた。これ以後,場所や祭祀儀礼に異同はあるものの,歴代の皇帝によって執行されるようになった。執筆者:三浦 国雄 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by