后土(読み)コウド

精選版 日本国語大辞典 「后土」の意味・読み・例文・類語

こう‐ど【后土】

  1. 〘 名詞 〙 土地の神。国つ神。また、土地のこと。
    1. [初出の実例]「七々俄来、荼襟転積、酷意彌深、披后土而無徴」(出典:正倉院文書‐天平勝宝八年(756)六月二一日・東大寺献物帳)
    2. [その他の文献]〔春秋左伝‐僖公一五年〕

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普及版 字通 「后土」の読み・字形・画数・意味

【后土】こうど

地の神。〔左伝、僖十五年〕君、后土を履み、皇天を戴く。皇天后土、實に君の言を聞く。

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世界大百科事典(旧版)内の后土の言及

【后土祠】より

…中国で大地をまつるやしろをいう。后土は皇天に対する語で,地祇(ちぎ),皇地祇ともいう。天と地のまつり(郊祀(こうし))と祖先のまつり(宗廟(そうびよう))とは旧体制の中国において最重要の国家祭祀であった。…

【中国神話】より

…夏系の顓頊と帝たることを争い,敗れて不周の山に頭を触れ,天が北西に傾いたという。その子后土は治水神であり,また土地の造成者でもあるから,禹に匹敵する神格である。共工の臣相柳(そうりゆう)は九首の竜で,そのゆくところは谷となり,血が流れて五穀生ぜず,禹に殺された。…

※「后土」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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