向田町(読み)むこうだまち

日本歴史地名大系 「向田町」の解説

向田町
むこうだまち

[現在地名]川内市向田本町・東向田町・西向田町・神田町・若松町・東開聞町・西開聞町・鳥追町

隈之城くまのじよう東手ひがしで村の北、川内川左岸にあった。文和三年(一三五四)六月五日の河田慶喜譲状(有馬文書)に「勧童名向田」とみえ、河田慶喜が契約して知行していた同所地頭職以下の得分が景義に譲与されている。応永二八年(一四二一)八月九日には島津存忠(久豊)により羽島新三郎(宗友)に島津庄薩摩方郡内向田六町并四町の計一〇町が安堵された(「島津存忠安堵状」旧記雑録、「惟宗姓羽島氏系図」羽島文書)。正長二年(永享元年、一四二九)一一月一五日には惟宗(羽島)宗友から相伝の所領「向田一曲」が松豊丸へ譲与されている(「惟宗宗友譲状」羽島文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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