列朝制度(読み)れつちようせいど

日本歴史地名大系 「列朝制度」の解説

列朝制度
れつちようせいど

六〇巻

別称 歴代制度

成立 文政初期

写本 都城島津家(巻二二の神社仏閣欠、現存五九巻)・東京大学史料編纂所(七〇巻)・鹿児島大学附属図書館玉里文庫(一部、一六巻)・鹿児島県立図書館(一部、一五巻)

解説 鹿児島藩の法制経済史料集。政治・経済・軍事外交・歴史・地理天文身分宗教・儀式典礼・産業など鹿児島藩の万般にわたる規制法令や諸種の統計資料類を収める。鹿児島藩の社会経済や政治構造の研究にあたって重要な根本史料の一。収録された史料の年代の下限は文政元年。原本は文政二―七年頃の成立と推定されるが、幕末―維新期に亡失して現存しない。都城本は文政八、九年頃に原本を写したものである。玉里文庫本は明治になって島津久光が都城本を写させて成立した写本、鹿児島県立図書館本と東京大学本の「歴代制度」は玉里文庫本を写したもので、東京大学本の巻六一―七〇は島津家臨時編集所の市来広貫らによって追補されたものである。都城本巻五三の諸郷士給地高は、寛永一六年の鹿児島藩の外城ごとの衆中(郷士)持高や衆中人躰数・持高別内訳などを知ることができ、巻五六の地理の部に収めた史料は、一八世紀末から一九世紀初期の薩隅日の郡別の田畠屋敷反別や籾大豆高などを示した唯一のもの。

活字本藩法集八 鹿児島藩」上・下


列朝制度
れつちようせいど

六〇巻

別称 歴代制度

成立 文政初期

分類 記録

写本 都城島津家(五九冊、写本年代文政八、九年頃)・東京大学史料編纂所(七一冊)・鹿児島大学附属図書館玉里文庫(一六冊、写本年代明治二一―二二年)・鹿児島県立図書館(一五冊)

解説 鹿児島藩の法令・政治・支配・地理・歴史・身分・天文・宗教・典礼・産業など万般にわたって生活の規制法令や統計などを編集したものである。原本は幕末の段階で亡失したが、都城島津家本は原本を忠実に反映したものと考えられる。そして都城島津家本を写したのが玉里文庫本で、さらにそれをなんらかのかたちで今日に伝えているのが鹿児島県立図書館本や東大本である。

活字本 「藩法集」8(鹿児島藩上・下)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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