20世紀日本人名事典 「向秀男」の解説
向 秀男
ムカイ ヒデオ
昭和・平成期のアートディレクター,グラフィックデザイナー 向デザイン企画室代表;東京アートディレクターズクラブ会長。
- 生年
- 大正12(1923)年3月1日
- 没年
- 平成4(1992)年6月4日
- 出生地
- 東京
- 学歴〔年〕
- 早稲田大学政治経済学科〔昭和16年〕中退
- 主な受賞名〔年〕
- 東京ADC賞,東京コピーライターズクラブ賞,毎日広告デザイン賞,朝日広告賞,日経広告賞,電通賞,紫綬褒章〔平成3年〕
- 経歴
- 昭和16年大日本麦酒(後のサッポロビール)宣伝課に勤務。32年広告代理店ライトパブリシティに転じ、企画部長、34年取締役、45年副社長を経て、51年独立し、向デザイン企画室を設立。その間、信田富夫、細谷巌らと共に写真を広告デザインに導入、広告の表現方法に新しい道を開いた。また商品知識と社会情報を組み合わせた広告のコピーを作り、単なる企業のメッセージ以上のものにした。40〜43年の日本楽器の一連の広告、44〜45年の東陶(TOTO)の新聞広告などが代表作。平成2年東京ADC会長に就任。著書に「向秀男のアートディレクション」がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報