向能代村
むかいのしろむら
[現在地名]能代市向能代
東雲台地の突端に位置し、西は落合村、南は米代川を挟んで能代町。能代町と米代川右岸を結ぶ連絡路にあたる。
正保四年(一六四七)の出羽一国絵図に鹿之丞二六石とある。もとは鹿之丞村といい、延宝年間(一六七三―八一)向能代村と改めた(六郡郡邑記)。「雪の道奥雪の出羽路」に「落合の村より坡のやうなるところを行ゆきて、至る河のべを鹿之丈、あるは鹿村といふ。もと鹿の津といひしがふりにし名也となん、今は向能代とはいふ也」とある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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