向郷遺跡(読み)むかいごういせき

日本歴史地名大系 「向郷遺跡」の解説

向郷遺跡
むかいごういせき

[現在地名]立川市羽衣町三丁目

川の源流となる湧水地の北、立川段丘の縁辺に位置する。遺跡は東西六五〇メートル・南北四〇〇メートルの広大な面積を占め、旧石器時代から縄文時代を中心とした集落跡である。昭和二九年(一九五四)から一八次の調査が行われているが、調査は小規模なものが多い。旧石器時代の遺物は数地点に点在し、ナイフ形石器を主体とする。縄文時代では早期の撚糸文や条痕文の土器と炉穴、前期の諸磯式、後期の称名寺式・堀之内式に至るまでの多様な遺構・遺物が発見されたが、主体は縄文中期の集落である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 環状集落 環状

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む