山川 世界史小辞典 改訂新版 「君主政」の解説
君主政(制)(くんしゅせい)
monarchy[英],monarchie[フランス],Monarchie[ドイツ]
一人の支配者が,主として血統によりその支配の正統性を認知されて,主権者として統治する政治形態。格式のうえで帝政と王政,またそれに準ずる大貴族(大公など)による支配に分かれ,即位の手続きのうえでは世襲制と選挙制に分かれる。歴史上最も多いのは世襲王政である。さらに君主権のあり方によって東洋的専制君主政,封建王政,身分制的制限王政,絶対王政,立憲君主政などに分かれる。18世紀末以後君主権は衰え,君主政が倒れた事例が多く,君主が名目上の権限のみを持ち,実質は議会が政治を行う国(議会王政)も生まれている。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報