君帰観音(読み)きみがえりかんのん

日本歴史地名大系 「君帰観音」の解説

君帰観音
きみがえりかんのん

[現在地名]六日町君帰

君帰城跡のある要害ようがい山麓に立地。要害山観音堂ともいう。要害山へ至る途中に奥院と称する石祠がある。本尊は像高一・四九メートルで桂材一木造の聖観音。本尊背面蓋裏には承久二年(一二二〇)紀銘の銘文がある。銘文は判読し難いが、次のようである。「仰唯仏世尊為母敬法時 大旦那出雲直壇 女施主秦氏大王造仏声 逮聞善法言 沙弥四郎大夫入道 承久二年大才庚辰五月十八日筆師金剛仏子栄厳 三十三天衆同音皆随喜 未来造仏声護福福世 仏師僧慶」。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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