君萱村(読み)きみがやむら

日本歴史地名大系 「君萱村」の解説

君萱村
きみがやむら

[現在地名]角田市君萱

阿武隈高地北東端の丘陵部にあり、南はおか村、西は毛萱けがや村、東は神次郎じんじろう村、北は峰を境に柴田郡舟岡ふなおか(現柴田町)に接する。北部は丘陵地で沢田散在、南は水田と谷地をなす。南から北西大河原おおがわら道、北へ舟岡道が通る。村名は、別当内べつとううちにある鎮守若松わかまつ権現社の社殿を萱にかえて稷で葺いたことから君萱と称したとされる。当村では往古より稷を植えることが禁じられ、自生した時には凶事がくると伝えられる(安永風土記)。天文七年(一五三八)の段銭古帳に「きミかいのかう」とみえ一二貫一七五文。同二二年集成の晴宗公采地下賜録にはせきは日向に天文一一年六月までの知行地安堵のほか、加恩として君萱のうち「はりう二郎えもんふん田中在け、いしさきふんいしさき在け」が与えられ、棟役・段銭が免除されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む