吸込(読み)すいこみ

精選版 日本国語大辞典 「吸込」の意味・読み・例文・類語

すい‐こみすひ‥【吸込】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 吸い込むこと。
  3. 下水汚水などを吸い込ませる穴。手水鉢(ちょうずばち)の下などに、外へ流れないように作った穴。
    1. [初出の実例]「はばかりながら・となりのすい込へはこび」(出典:雑俳・玉の光(1844‐45)二)
  4. 金を持たない者が、遊里などに行く気のない金のある男をうまくおだてて、だまして連れて行くこと。
    1. [初出の実例]「神田辺の真面目な書生を、此壮士風の陶山が取巻いたのであらうと云ふのが、最初店でもお履物(はきもの)に為なかった理由で、究竟(つまり)吸込(スヒコミ)と誤解したのだ」(出典恋慕ながし(1898)〈小栗風葉〉一三)
  5. 流体力学で、流体の流れ込む点をいう。
  6. すいこみづり(吸込釣)」の略。
  7. 空気、水蒸気などの気体を吸い取るための装置。ふつう、水流ポンプをさしていう。アスピレーター。〔物理学術語和英仏独対訳字書(1888)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む