精選版 日本国語大辞典 「吹出」の意味・読み・例文・類語 ふき‐だし【吹出】 〘 名詞 〙① 吹きだすこと。また、そのもの。[初出の実例]「松のはなしを有明の月 吹出しは鹿もうたがふ笛の声」(出典:俳諧・句兄弟(1694)中)② 溶鉱炉の取出口から解けた地金が出ること。また、その地金。[初出の実例]「ふき出しの銀見る目かぐ鼻〈西鶴〉 犬の声物静なる狐ふく〈西花〉」(出典:俳諧・西鶴五百韻(1679)何秤)③ 漫画で、せりふを書くため、口から吹き出した形に曲線でかこった部分。 ふき‐で【吹出】 〘 名詞 〙 「ふきでもの(吹出物)」の略。[初出の実例]「蓬生に恋をやめたる男ぶり〈芭蕉〉 湿(しつ)のふきでのかゆき南気〈山店〉」(出典:俳諧・芭蕉庵小文庫(1696)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例