吹崎村(読み)ふくざきむら

日本歴史地名大系 「吹崎村」の解説

吹崎村
ふくざきむら

[現在地名]美津島町吹崎

箕方みかた村の北西にあり、外浅海そとあそうの深い入江に臨む。中世与良よら郡のうち。弘治三年(一五五七)八月二九日の宗義調書下(集判物帳)に「与良郡富貴崎」とみえ、小島七郎右衛門が当地の下地九ヵ所を給分として宛行われ、「人之売口買口」(人身売買)、「船之売口買口」(船の渡航にかかわる公事か)を免除されている。天正八年(一五八〇)「ふきさき半分」「くいの浦半分」「いろい半分」「かハらさき半分」を含む与良郡内百姓地八ヵ所が手塚氏と井氏の相論となり、上意により中分とするよう命じられた(同年一〇月一七日「宗信国遵行状」同判物帳)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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