吹路村(読み)ふくろむら

日本歴史地名大系 「吹路村」の解説

吹路村
ふくろむら

[現在地名]新治村吹路

さるきよう村の西に位置し、西にし川が流れ三国街道が通る。三国街道を西へ進むと永井ながい宿。地名の由来について、治暦(一〇六五―六九)の頃奥州安倍頼時の臣林久太郎なる者が当地に流寓し、当地を開拓するにあたり毎夜梟が鳴くのを聞き、梟鳥村と称したという伝説がある。文明一八年(一四八六)七月、聖護院門跡道興が越後路から三国峠を越えて当地を通った時、「ふくろふといへる里にてねざめにおもひつゞけける」と記し、「此里のあるしかほにも名のる也深き梢のふくろふの声」と詠んだ(廻国雑記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android