吼噦(読み)コンカイ

デジタル大辞泉 「吼噦」の意味・読み・例文・類語

こんかい【吼噦】[狂言・曲名]

狂言釣狐」のさぎにおける名称
地歌。元禄期(1688~1704)の芝居歌。

こん‐かい〔‐クワイ〕【××噦】

狐の鳴き声を表す語。こんこん。また、狐のこと。
「別れの後に鳴く狐、鳴く狐、―の涙なるらん」〈虎明狂・釣狐
[補説]曲名別項。→吼噦

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精選版 日本国語大辞典 「吼噦」の意味・読み・例文・類語

こん‐かい‥クヮイ【吼噦】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 狐の鳴声から転じて、狐のこと。
    1. [初出の実例]「わかれの後になくきつね、なくきつね、こんくゎいのなみだなるらん」(出典:虎明本狂言・釣狐(室町末‐近世初))
  2. [ 2 ] 狂言「釣狐」の別称
    1. [初出の実例]「世に云伝釣狐の 狂言 又吼噦共いへり」(出典:堺鑑(1684)中)

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