呉器(読み)ゴキ

デジタル大辞泉 「呉器」の意味・読み・例文・類語

ご‐き【呉器】

高麗こうらい茶碗の一。碗形は深く、高台は裾開きで高い。禅寺で使う御器に似るところから名づけられた。
[補説]「御器」「五器」とも書く。

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精選版 日本国語大辞典 「呉器」の意味・読み・例文・類語

ご‐き【呉器】

  1. 〘 名詞 〙 高麗茶碗(こうらいぢゃわん)の一つ。おおよそ薄手で碗形にこんもりとして、高台は高く張りぎみで、禅寺で使う漆器の御器に形が似ているところからよばれたという。その形色などの特徴によって大徳寺呉器、一文字呉器など種々の名称があり、「御器」「五器」とも書く。五器茶碗。
    1. [初出の実例]「呉器一対。御扇。檀紙十帖」(出典:看聞御記‐応永二九年(1422)八月一九日)

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