周布村(読み)すふむら

日本歴史地名大系 「周布村」の解説

周布村
すふむら

[現在地名]浜田市周布町

周布川右岸、日脚ひなし村の南に位置し、周布川を隔てて西は門田もんで村、南は吉地よしじ村・和田わだ村。北の下原井しもはらい村近くを山陰道がほぼ東西に通る。古代および中世の周布郷の遺称地。元和五年(一六一九)の古田領郷帳に周布と注記された本郷が当村にあたり、高二八八石余、年貢高は田方一八五石余・畑方一八石余。正保四年(一六四七)の古田領郷帳では周布本郷、宝永石見国郷村帳では周布村として同高で、享保暦浜田領石高改写(稲垣家文書)では高三二二石余。明治八年(一八七五)下原井村を合併。「郡村誌」によれば戸数九六・人数四五三。当地の南山麓にある曹洞宗聖徳しようとく寺は周布氏の菩提所として保護を受け、正中元年(一三二四)周布兼信が田地七〇貫を寄進、応永年間(一三九四―一四二八)曹洞宗に改めたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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