周梨槃特(読み)しゅうりはんどく

精選版 日本国語大辞典 「周梨槃特」の意味・読み・例文・類語

しゅうり‐はんどくシウリ‥【周梨槃特・周梨盤特】

  1. ( [梵語] Cūḍapanthaka ) 釈尊弟子一人。兄の摩迦槃特が聰明だったのに比し、非常に愚鈍であったが、仏の教えにより後に大悟したという。十六羅漢の一人。半託迦、般陀、般兎などとも称する。しゅりはんどく。転じて、愚か者。ばか者。
    1. [初出の実例]「わづかに周利槃特が行にだに及ばず」(出典:方丈記(1212))

しゅり‐はんどく【周梨槃特・周梨盤特】

  1. しゅうりはんどく(周梨槃特)
    1. [初出の実例]「たとひ根鈍なれども罪なければ得道なる事これあり、須利槃特等是也」(出典:日蓮遺文‐南条兵衛七郎殿御書(1264))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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