釈迦(しゃか)の弟子。サンスクリット名をチューダパンタカCūapanthakaといい、朱利槃毒、周利槃陀迦(はんだか)などとも音写する。兄マハーパンタカMahāpanthaka(摩訶(まか)槃特)とともに仏陀(ぶっだ)の教団に入ったが、兄が聡明(そうめい)であるのに対し、愚鈍なことで知られ、短い詩を4か月かけても暗誦(あんしょう)することができず、兄から叱責(しっせき)されて、還俗(げんぞく)するようにいわれた。しかし、仏陀から「塵(ちり)を払い、垢(あか)を除く」ということばと掃除だけを与えられ、それを繰り返し毎日続けて、ついに大悟して阿羅漢果(あらかんか)を得たという。これより転じて、愚鈍な者をさすことばともなった。
[石上善應 2016年11月18日]
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