味原郷(読み)あじふごう

日本歴史地名大系 「味原郷」の解説

味原郷
あじふごう

「和名抄」は訓を欠く。高山寺本は味厚につくる。「日本書紀」白雉元年(六五〇)正月辛丑朔条に味経(あじふ)宮で賀正の礼を行ったことを記し、味経を注して「此云阿膩賦(あじふ)」とある。翌白雉二年一二月晦条では、この宮で僧尼二千一〇〇余人に一切経を読ませたことがみえる。「万葉集」巻六には神亀二年(七二五)の聖武天皇の難波行幸時に笠朝臣金村の作った長歌のなかに「沖つ鳥 味経の原に もののふの 八十伴の雄は いほりして 都なしたり 旅にはあれども」とあり、また田辺福麻呂が難波で作った長歌に「御食向ふ 味原の宮は 見れど飽かぬかも」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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