精選版 日本国語大辞典 「味物」の意味・読み・例文・類語 うまし‐もの【味物】 〘 名詞 〙 ( 「うまし」はシク活用形容詞「うまし」の語幹 ) りっぱなもの。すばらしいもの。[初出の実例]「吾妹子(わぎもこ)に逢はず久しも馬下乃(うましもノ)阿倍(あへ)橘(たちばな)のこけ生(む)すまでに」(出典:万葉集(8C後)一一・二七五〇)「美麗物(うましもの)いづく飽(あ)かじを尺度(さかと)らが角(つの)のふくれにしぐひ逢ひにけむ」(出典:万葉集(8C後)一六・三八二一) あじ‐ものあぢ‥【味物・味者】 〘 名詞 〙① 飲食物の味わいのよいもの。美味なもの。〔竹屋雑抄(江戸後)〕② 一風変わった味わいを持つ者。主に遊女についていう。[初出の実例]「妻木 あぢものなり。手跡すぐれ、琴も小うたもよし」(出典:評判記・難波物語(1655)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例