呼瑪(読み)こば

日本大百科全書(ニッポニカ) 「呼瑪」の意味・わかりやすい解説

呼瑪
こば / フーマー

中国、黒竜江(こくりゅうこう)省北端の県。黒竜江(アムール川)の上流と呼瑪河との合流点に位置する。大興安嶺(だいこうあんれい)地区に属する。常住人口5万1861(2010)。19世紀中葉から砂金が、多いときは年2トンも採掘されて発展した。呼瑪とはオロチョン語で金を意味する。周辺地区の山地では材木毛皮生薬ヒツジウマを産し、北西端の古蓮(これん)から内モンゴル自治区を経て嫩江(どんこう)に至る嫩林線で搬出する。大陸性気候のため小麦トウモロコシ大豆などの生産も多い。

[浅井辰郎・編集部 2017年7月19日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android