和久郷(読み)わくごう

日本歴史地名大系 「和久郷」の解説

和久郷
わくごう

和名抄」にみえるが、高山寺本・刊本とも訓を欠く。「日本地理志料」は「わく」と読み、わくまたはわくで糸を巻きとるものからきた名称であるとする。奈良時代に丹波など二一国をして初めて綾錦を織らせた時、諸国の地名に織機具の名を付けたものが多かったが、この地もその一例であるというのである。

古代和久郷に関しては「和名抄」に記載される以外みえないので詳細は不明だが、地名の残存、他郷の比定から推しておよそ福知山盆地の西部、和久川の中・下流弘法こうぼう川・西にし川の流域を占めると考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android