和光寺跡
わこうじあと
[現在地名]福山市津之郷町津之郷
古代の津宇郷(和名抄)の中心であったとされる津之郷の坂部にある。伝えでは和光寺は養老五年(七二一)創建というが、出土する軒瓦は天平期(七二九―七四九)から平安前期のものである。昭和九年(一九三四)に発掘調査が行われ、九輪の破片・風鐸・軒瓦が出土した。遺跡および遺物は県指定重要文化財。
現在遺跡近くに建つ高野山真言宗田辺寺は、永禄五年(一五六二)津之郷串山城主田辺氏が和光寺を再興、田辺寺と改称したものと伝える。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 