瓦硯(読み)がけん

精選版 日本国語大辞典 「瓦硯」の意味・読み・例文・類語

が‐けん グヮ‥【瓦硯】

〘名〙
① 石の硯が使われる前に使用された須恵(すえ)質の硯。
古代屋根瓦を利用した趣味的な硯。かわらすずり。〔新唐書地理志・二〕

かわら‐すずり かはら‥【瓦硯】

〘名〙 瓦で作ったすずり。
※続千載(1320)七・七三一・詞書「かはらすすり 露ながら色もかはらずすり衣千種の花の宮城野の原〈藤原為氏〉」

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デジタル大辞泉 「瓦硯」の意味・読み・例文・類語

が‐けん〔グワ‐〕【瓦×硯】

石のすずりが主になるまで多く使用された陶製の硯。

かわら‐すずり〔かはら‐〕【瓦×硯】

瓦で作った硯。がけん。

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普及版 字通 「瓦硯」の読み・字形・画数・意味

【瓦硯】が(ぐわ)けん

かわら製の硯。〔文房四譜〕古瓦硯は相州魏の銅雀臺に出づ。里人土を掘りて、之れを得。水を貯(た)むること數日なるも滲(し)まず。

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