日本歴史地名大系 「和具郷」の解説 和具郷わぐごう 三重県:志摩国答志郡和具郷「和名抄」高山寺本・東急本ともに訓を欠く。平城宮出土木簡に「志摩国志摩郡和具郷御調海藻六斤四月十日」「□(答)志郡和具郷伊祇須」などとみえ、また養老七年(七二三)五月一七日付の木簡には「答志郡和具郷□□里戸主大伴部祢麿口」として御調海藻六斤と記されている。「神鳳鈔」にも答志郡に「和具」が記される。和具の地名は現在答志島(現鳥羽市)のうちと志摩郡志摩町とにあるが、「三国地志」は英虞(あご)郡和具村すなわち現志摩町の和具にあて、「大日本地名辞書」も同地とし、答志郡とするのは「和名抄」の誤りとみている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by