和多理神社
わたりじんじや
[現在地名]郡家町殿
字地主に鎮座し、祭神は佐留陀毘古神。「延喜式」神名帳に載る八上郡の同名社に比定され、社伝によると景行天皇の時代に創祀されたという。また別伝に大同二年(八〇七)和多理山(一に越山)から現在地に遷座したともいう。後醍醐天皇が名和長年とともに小島村(のちの西御門村)の円入寺に潜幸した際、当社神主大川重宗は伊弉諾・伊弉冊二神を勧請して小島村に諾冊神社を造営、そのときの棟札が当社に伝存するという。天正八年(一五八〇)羽柴秀吉の因幡侵攻時に兵火で焼失、社領も没収された。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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