日本歴史地名大系 「和遅野遺跡」の解説 和遅野遺跡わちのいせき 三重県:一志郡白山町大村和遅野遺跡[現在地名]白山町二本木 和知野雲出(くもず)川の中流域、雲出川とその支流大村(おおむら)川に挟まれた広大な和遅野とよばれる台地にある。和遅野は「続日本紀」天平一二年(七四〇)条によれば聖武天皇が行幸の際、河口(かわぐち)頓宮(現川口に比定)に滞在し、狩猟を催した地である。大正初期から知られた遺跡で、縄文時代の押型文や爪形文の土器片や石斧・石槍・石鏃などの石器類、弥生時代の土器・石器類、古墳時代以降の須恵器・土師器などが多量に採集されている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by