日本歴史地名大系 「唐仁原村」の解説 唐仁原村とうじんばらむら 鹿児島県:加世田市唐仁原村[現在地名]加世田市唐仁原・白亀(しらかめ)宮原(みやはら)村の南西に位置する。唐人原とも記される。上(かみ)・北(きた)・下(しも)・内田佐方(うちださがた)・神村(かみむら)・潟村(がたむら)・小陣(こじん)・大崎(おおさき)の集落がある。享和二年(一八〇二)頃までは当村の北西端を万之瀬(まのせ)川が南西流しており、川沿いに大崎浦があった(「加世田再撰史」加世田市立郷土資料館蔵など)。中世は加世田別符のうちに含まれていた。応永一三年(一四〇六)九月二五日の加世田別符半分坪付注文(島津家文書)に「唐人原 十二町」とみえ、伊作島津氏に宛行われているが、同坪付注文では敵を退治することが条件とされており、当時伊作島津氏の完全な所領であったわけではない。年未詳の同坪付注文(同文書)には「たうし原」と記される。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by