唐津城跡(読み)からつじようあと

日本歴史地名大系 「唐津城跡」の解説

唐津城跡
からつじようあと

[現在地名]唐津市東城内

唐津市街地北東の唐津湾に面し、松浦川の左岸に位置する。舞鶴まいづる城ともよばれる。築城以前は地切ちぎれとよばれ、満島山まんとうざんとよぶ陸繋島の砂州地であった。

文禄二年(一五九三)ないし三年寺沢志摩守広高は唐津藩主に封ぜられ、慶長の役終結後は名護屋なごや城も受領した。広高は波多氏の旧城の田中たなか(現東松浦郡北波多村)に居城し、慶長七年(一六〇二)から同一三年までの七ヵ年をかけて唐津城を築いた。

築城について、「松浦要略記」は「名護屋御城の道具、材木不残御引取被成候」と、石垣を除いて名護屋の資材を移したと記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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