太鼓櫓(読み)たいこやぐら

精選版 日本国語大辞典 「太鼓櫓」の意味・読み・例文・類語

たいこ‐やぐら【太鼓櫓・太鼓矢倉】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 相撲やぐら太鼓を打つために建てるやぐら。高さは古来五丈七尺(約一七・三メートル)、太鼓を置く場所は六尺(約一・八メートル)四方と定められている。
  3. 芝居小屋の前などに高くつくって、客寄せの太鼓を打つやぐら。
    1. [初出の実例]「馬に鞍かけ能のはじまり〈西鶴〉 味方の陣太皷矢倉に雨もりて〈松意〉」(出典:俳諧・虎渓の橋(1678か)賦何紙俳諧)
  4. 城の太鼓のあるやぐら。太鼓を打って時などを知らせる。
  5. 屋形船の部分の名。船首の方に床几、次に上段、その次に次の間と三棟作りにするが、次の間のうしろの艫屋根、そのうしろの出屋根の上に設けるもの。〔和漢船用集(1766)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞 出典 実例

顔や四肢に特有の紅斑がみられる疾患で,伝染性紅斑の俗称。パルボウイルスの感染によって年長幼児,低学年児童に好発し,乳児や成人には少ない。1〜2週間の潜伏期ののち突然発疹が出る。発疹は両ほおに対称的に生...

リンゴ病の用語解説を読む