…近世初期になると,この境界領域が崩れたようで,《雍州(ようしゆう)府志》には〈表具と巻物とは横竪(よこたて)の差しかないが,表具師の巻物は使いものにならず,経師屋の表具もまたよくない〉とみえる。また,もとは唐紙師の業であった屛風,ふすまなどの仕事も,経師屋,表具師のいずれもが行うようになり,経師屋と表具師との区別はまったく消滅した。表具・表装に用いる道具には,各種のはけ,定規,断ちもの包丁,小刀,仮張り台などがあり,のり(糊)は古代では米ののりを用いたが,中世からは生麩(しようふ)のりが使われるようになった。…
※「唐紙師」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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