唐綾威(読み)カラアヤオドシ

デジタル大辞泉 「唐綾威」の意味・読み・例文・類語

からあや‐おどし〔‐をどし〕【唐×威】

よろいの一。唐綾を細く畳み、芯に麻を入れて威したもの。

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精選版 日本国語大辞典 「唐綾威」の意味・読み・例文・類語

からあや‐おどし‥をどし【唐綾威】

  1. 〘 名詞 〙(よろい)の威の一つ。唐綾を細くたたみ、しんに麻を入れて威したもの。白、黒、紫、朽葉などの染色によって白綾威、黒綾威などと呼ぶ。
    1. [初出の実例]「紺地の錦の直垂に、唐綾威の鎧」(出典:平家物語(13C前)四)

唐綾威の語誌

唐綾を威毛の幅の二倍から三倍に裁ち、これを威毛の幅にたたんで威す。そもそも綾には、国産ものと中国産のものとがあり、前者によって威されたものは単に「綾威」、後者によったものは、「唐綾威」とそれぞれ厳密に区別されていたようである。

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