唸声・呻声(読み)うなりごえ

精選版 日本国語大辞典 「唸声・呻声」の意味・読み・例文・類語

うなり‐ごえ ‥ごゑ【唸声・呻声】

〘名〙
① 力を入れたり、苦しんだり感心したりして思わず出す低い声。また、獣のほえる声。
浄瑠璃傾城酒呑童子(1718)一「とどまれとまれのうなりごゑ」
② 力を入れて長く引いたりして歌う声。謡曲、浄瑠璃、小唄浪曲などにいう。
※俳諧・江戸広小路(1678)「うなり声既に平家と聞く時は きゃふをきせたる鎌倉の山〈芭蕉〉」
③ 低く鈍く鳴る音にいう。楽器、鐘、機械の音、虫の羽音など。
※にごりえ(1895)〈樋口一葉〉六「酒の香したひて寄りくる蚊のうなり声(ゴヱ)のみ高く聞えぬ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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