啼鳥(読み)テイチョウ

デジタル大辞泉 「啼鳥」の意味・読み・例文・類語

てい‐ちょう〔‐テウ〕【×啼鳥】

鳴く鳥。さえずる鳥。また、鳥の鳴き声。
落花―の情けも心に浮ばぬ」〈漱石草枕

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精選版 日本国語大辞典 「啼鳥」の意味・読み・例文・類語

てい‐ちょう‥テウ【啼鳥】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 鳴く鳥。さえずる鳥。
    1. [初出の実例]「落花狼藉たり風狂じて後、啼鳥龍鐘たり雨の打つ時〈大江朝綱〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)上)
    2. 「思有て聞く時は、心なき啼(テイ)鳥も哀を催す歟と覚へ」(出典太平記(14C後)三四)
    3. [その他の文献]〔孟浩然‐春暁詩〕
  3. 鳴き声で他の鳥をおびき寄せるおとりの鳥。
    1. [初出の実例]「囮中最も発声の好きものを撰みて、高く樹梢に掲げ、発声を誘致せしむ、之を啼鳥と称す」(出典:風俗画報‐二四二号(1901)動植門)

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