善道(読み)ゼンドウ

精選版 日本国語大辞典 「善道」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐どう‥ダウ【善道】

  1. 〘 名詞 〙
  2. よいみち。正しい道。徳義にかなったみち。
    1. [初出の実例]「智仁勇の三徳を兼ねて、死を善道に守るは」(出典:太平記(14C後)一六)
    2. [その他の文献]〔諸葛亮‐出師表〕
  3. ぜんしゅ(善趣)
    1. [初出の実例]「因果の報を示すに叵(あら)ずは、何に由りてか、悪心を改めて善道を修めむ」(出典日本霊異記(810‐824)上)
    2. [その他の文献]〔四分律‐四〇〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の善道の言及

【本福寺】より

…夕陽山と号する。正和年間(1312‐17)善道の開創と伝える。善道は,もと野洲郡御上神社の神職であったが,堅田に移住し本願寺覚如の弟子となったという。…

※「善道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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