普及版 字通 「嘯(漢字)」の読み・字形・画数・意味
嘯
15画
(異体字)
16画
[字訓] うそぶく
[説文解字]
[字形] 形声
声符は肅(粛)(しゆく)。肅に・簫(しよう)の声がある。〔説文〕二上に「吹く聲なり」とあり、肅はその音を写したものであろう。籀文(ちゆうぶん)にに作り、欠(けん)部にまたその字がみえる。〔詩、召南、江有〕に「其の嘯(な)くや歌はん」とあり、嘆くときのしぐさである。古くは呪詛的な意味があったかと思われる。六朝のころ長嘯を好む人が多く、嘯逸・嘯傲のような語がある。
[訓義]
1. うそぶく、口をすぼめて声を出す。
2. 長く声をひいてなく、なく。
3. 口笛をふく。
4. と通じ、しかる。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕嘯 字同じ。宇曾牟久(うそむく)〔名義抄〕嘯 ウソム・ウソフク 〔字鏡集〕嘯 ウソム・フク・ウソフク
[語系]
嘯・簫syは同声。口をすぼめて発するを嘯()といい、竹管を以てするを簫という。肅siu、syuもその系統の語で、みな瑟の意がある。
[熟語]
嘯哀▶・嘯逸▶・嘯雲▶・嘯詠▶・嘯歌▶・嘯吟▶・嘯月▶・嘯呼▶・嘯合▶・嘯傲▶・嘯指▶・嘯▶・嘯聚▶・嘯▶・嘯▶・嘯風▶・嘯葉▶
[下接語]
永嘯・猿嘯・歌嘯・海嘯・叫嘯・嘯・吟嘯・月嘯・呼嘯・虎嘯・高嘯・坐嘯・舒嘯・唱嘯・清嘯・静嘯・長嘯・悲嘯・諷嘯・夜嘯・野嘯・朗嘯
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報