四元素論(読み)よんげんそろん(その他表記)Four elements theory

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「四元素論」の意味・わかりやすい解説

四元素論
よんげんそろん
Four elements theory

ギリシア哲学前期,ミレトス派の哲学者らは,世界の多様な現象根底に存在する自然の原理 archēを探究した (→アルケ ) 。タレスは水を,アナクシマンドロスは水,空気,火,土のさらに根源としてト・アペイロン (限定なきもの) を,アナクシメネスは空気を措定した。彼らがともかく根源的なものとした土,水,空気,火は,初めてエンペドクレスによって互いに独立で他から導出されることのない永遠の四元,すなわち万物の4つの根として立てられ,この四元が愛と争いの原理によって結合,分離し,事物の生成変化が生じるとされた。 (→五大 , 四大〈しだい〉 )  

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 しだい 五大 四大

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む