精選版 日本国語大辞典 「四凶」の意味・読み・例文・類語 し‐きょう【四凶】 〘 名詞 〙 四人の悪人。特に、「書経‐舜典」に「流二共工于幽州一、放二驩兜于崇山一、竄二三苗于三危一、殛二鯀于羽山一、四罪而天下咸服」とある中国、舜の時代の、共工、驩兜(かんとう)、三苗、鯀(こん)の四人をいう。また、「春秋左史伝」文公十八年にある、季文子(季孫行父)が魯の宣公に対し、大史兗に答えさせた四人の悪人、渾敦(こんとん)・窮奇(きゅうき)・檮杌(とうこつ)・饕餮(とうてつ)の四人をいう。転じて、国家の賊。[初出の実例]「二叔流言。遂輟二蕭墻一。四凶群類。遠放二辺裔一」(出典:続日本紀‐天平宝字元年(757)八月甲午)「人の心都(すべ)て一致ならず、肆(かるかゆへ)に堯の代に四凶(シケウ)の族あり」(出典:太平記(14C後)三九)[その他の文献]〔説苑‐指武〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例