四塩化ケイ素(読み)シエンカケイソ

化学辞典 第2版 「四塩化ケイ素」の解説

四塩化ケイ素
シエンカケイソ
silicon tetrachloride

SiCl4(169.90).塩素を無定形ケイ素と加熱するか,二酸化ケイ素マグネシウムまたは炭素と加熱して塩素を通すか,四塩化炭素蒸気を加熱した二酸化ケイ素と反応させると得られる.発煙性の液体.融点-70 ℃,沸点57.6 ℃.密度1.48 g cm-3.分子はSiを中心とする正四面体でSi-Cl0.201 nm.水と反応するとSi-Clが切れてケイ酸となる.アンモニアと反応してSi(NH2)4およびNH4Clとなる.純粋なケイ素,有機ケイ素化合物シリコーン樹脂などの合成原料,高純度シリカ,石英ガラス半導体の製造などに用いられる.[CAS 10026-04-7]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android